まんこまんこ あとがき

先日、はてなブログに『まんこまんこ』という題で全ての言葉を「まんこ」に代えた文章を寄稿した。この記事には当初作者自身が予想したよりも大きな反響が寄せられ、中には「このような文章は気を衒っただけの怠惰である」と言う批判も屡々見受けられた。
私はこの批判に敢えて反論しようとは思わないが、しかし誤解は避けさせてもらおう。
この文章は単に「まんこ」と羅列したものではなく、確かにあらゆる文言、もとい単体では意味を持たず互いの順序とその文脈によって意味を形成する記号(結局のところ文字列)を全て「まんこ」に変換したものである。当然のことだが、エクスクラベーションマーク(!)やクエスチョンマーク(?)もその対象に含まれる。その際にそれぞれの文字の間での約束事は、読者側の理解の如何に関わらず、こちらで全く恣意的に定め直してある。簡単に言えば、一般的に言うギャル語で「い」が「し丶」に代わられるようなもので、それらを全て強引に(人間の認識力を持ってしても理解不可能なレベルで)行ったものと考えれば良い。変換元の文章を明らかにはしないが、『まんこまんこ』自体は、我々が無意識に了解している言語間の約束事のナイーブさを示すのに十分であったと思われる。
ただ一つ改行については「まんこ」三文字でその役割を担うのは不可能であった、これは改行という"空白"を文字で代えるのは無理だという当然のことだ。